松本市時計博物館でレコード聴こうぜ!
こんにちは、ふみ川です。この記事は
の続きの記事となっています。(前の記事読んでなくても楽しめるよ!)
松本市時計博物館で蓄音機ミニコンサートが行われてることは知ってたけれど、この間ついに初めて聴きに行ってきました!蓄音機デビューだ!(蓄音機ミニコンサートは土日祝の11:00,13:00,15:00に開催されています)
1番早い回を聴きに行ったからか、最初は私たちしかお客さんがいなくて、ふっかふかのソファーを占領して聴くことができました。とてもふかふかなのでぜひね…
コンサートは15分程度で、クラシック音楽を3曲聴かせてくださいます。初めて出会うレコードにワクワクしっぱなしでした!
今回聴かせてくださったのはこの蓄音機です!
街の造り酒屋のおっちゃんが市に寄付してくださった物のようで、展示してある蓄音機の中で1番音がいいとのこと!おっちゃんナイスすぎるよ、ありがとう…
さて、ミニコンサートの始まりです。職員さんが丁寧に横のハンドルを回し、そっとレコードに針を落とすと、独特のザーッという音と共に音楽が流れ出します。テレビや映画の「古さ」を表す演出でしか聴いたことがなかった音が、ほんとうに鳴っている!あれって嘘じゃないんだ!
「古さ」として聴いてきた音がそこにあったので、頭の中で流れる演奏場面は初めモノクロでした。でも、「これはレコードの向こうで実際に演奏した人がいて、その人たちひとりひとりの音が今までこうしてレコードの溝として保存され、流れているんだ」というのがわかった瞬間、映像に色が付き、指揮者やオーケストラの生き生きとした表情が見えた気がして、涙がこみ上げて来ました。
その人たちはどんなことを思いながら自分たちの音を溝に託したんだろう。電子データとしての音より生々しくも感じられるサウンドを一身に浴びることができます。エジソンすごいわ…
ちなみに、3曲の中の1曲を聴き終わった時、音感のある方が「半音か1音低い」とおっしゃってました。そういうこともあるんですね!(わからなかった)
コンサートが終わると、職員さんが蓄音機についていろいろ教えてくださいました。蓄音機と言ったらやっぱりあの大きならっぱのような部分が印象的ですよね。でもさっきの画像を見てもらえばわかる通り、今回聴かせてもらった蓄音機にはらっぱの姿はなく、下の扉を開くと音が大きくなるようなものでした。らっぱないのかな?って思っていたら、この蓄音機はらっぱが内蔵されているタイプのものらしく、扉の向こうにはきちんとらっぱがいるそうです!嬉しい!
蓄音機は針とレコードのところで生まれた音は、金属管を通りらっぱから流れます。その時、らっぱ(出口)までに管がたくさん曲がって音がぶつかった方が大きな音になるそうです。(金管楽器のようなイメージらしいです)
今回の蓄音機の隣の蓄音機は管が3回曲がっているのがわかると思いますが、今回の蓄音機はなんと管は8回曲がってかららっぱに着くそうです。めっちゃ中見たい…
あと、ずっと前から疑問だった「蓄音機って音を蓄えるって書くのに録音機能はないのか」ということも聞いてきました。めっちゃクソリプ感あって申し訳なかったですが、丁寧に教えてくださいました。
蓄音機を発明したエジソンは「人の言葉は、声は残しておけず消えてしまうからそれを残しておきたかった」と蓄音機を作ったから、蓄音機と言うらしいです。つまり「音を蓄える」のではなく「音を蓄えている」ってことか!なるほどーーーーーー!!!
エジソンが最初に発明した蓄音機は、2分程度しか録音できない上に、音源の量産は難しいものでした。しかし、それがレコードの発明(誰が発明したか気になる人はGoogle先生に聞いてね!)によって長時間録音、音源の量産が可能になったそうです。
もちろん、エジソンが発明したタイプの蓄音機も展示されていますよ!見てみてね!
エジソンが「ことばを残したい」と思い発明した技術、それは巡り巡ってことばのみならず音楽という「想い」を残す手段となります。エジソンほんとうにすごい…
松本市時計博物館にある「聴ける想い」、ぜひ聴いてみてはいかがですか。
それではまた!